MARCHレベルの進め方

MARCHを見据えて

MARCHの参考書

ここまでに日大レベルが終わってMARCHレベルに進みますが、世界史は基礎が終われば楽な側面が多いですが、それに対して日本史はMARCHレベルからも辛いです。つまり難関大に通用するような知識はまだこの時点では覚えていません。最悪MARCHでしたらセンターさえできていればいけなくはないので、知識を入れたりするのは最悪MARCHをカットしてという選択肢もありです。けれどもMARCHの上位である明治のレベルや確実に合格点を取りたいという人は知識の強化をしなければなりません。そのために使う講義用参考書は石川先生の「日本史B講義の実況中継」なのですが、ただ今改訂中のため新しい版が全て出ていない状況です。2015年中もしくは2016年3月までには全て出揃う予定です。

代わりの参考書

では金田先生の「なぜと流れ」でいいのかというと、それは少し辛いところがあります。そのため「実況中継」を古本で買うか、もしくは山川のなど学校でもらった教科書で講義系はやっていきます。用語の暗記では「大学受験 ここが出る 日本史Bノート」を使います。これは「スピードマスター」をそのまま難易度を上げたような形です。

「大学受験 ここが出る 日本史Bノート」の特徴

この教材には下線部の色で問題の難易度が入っていますが、難関向けの方は正直なところやらなくても、この段階では1周目でしたら飛ばしてもいいでしょう。MARCHレベルまででしたらやらなくても大丈夫なレベルなので、そこを一旦飛ばしてやって、早慶レベルに入ったらそこも加えてやるという方法で大丈夫です。問題などもついていますが、基本的には用語暗記がメインの教材であるため、より日本史が詳しい難関大でも戦える知識をつけるというところが目標になります。この教材の目標は1日1.5テーマです。

史料対策も忘れずに

同時並行で年号の続きと、もう1個新しく増えるものがあります。教材名は「日本史史料問題 1問1答 完全版」で、これは最悪後回しでも大丈夫です。この教材は史料対策で、多くの人が史料を史料問題のためにやっていますが実はそれは正しくありません。史料そのもので整理したり、その出来事について気にしたりしなければならない用語や人物、年代といったものをこの教材を使って整理すると、知識がつながりやすくなります。実は日本史は史料をうまく使いこなせる人が非常に成績が上がりやすいという特徴があります。

日本史ができない人の誤解

歴史系ができない人は史料の使い方が上手ではない気がします。史料問題のためだけに覚えるということは、おそらくある出来事の中でどこが重要か絞れていないということだと思われます。つまり上述した1問1答的な暗記をしている可能性が高いです。

史料問題を甘く見てはダメ!

いろんな知識のまとめ方ができるという意味でも、史料を使ったまとめ方や分析の仕方、情報の吸収の仕方というものを身につけないと、今後難関大で戦う上で辛い面があります。仮にセンターぐらいまででしたらなくても乗り切れることはありますが、MARCH以上を目指すのであれば史料問題が入試に出ないとしても史料問題はちゃんとやっておいたほうがいいです。これも金田先生のシリーズで史料と問題それぞれに星で難易度が書いてあり、このうち史料の難易度で星2個、3個あたりはやっておいたほうがいいです。この「Bノート」が終わった時点でも、おそらく史料問題は終わっていませんし年号が1周終わるぐらいなので、この辺りはまだ同時並行でやっていきます。「Bノート」が終わったら次に入るのが「実力をつける日本史100題」です。正直これが終わったら日本史はほぼ終わりです。

日本史完成のための問題集

この「Bノート」が終わった時点でも、おそらく史料問題は終わっていませんし年号が1周終わるぐらいなので、この辺りはまだ同時並行でやっていきます。「Bノート」が終わったら次に入るのが「実力をつける日本史100題」です。正直これが終わったら日本史はほぼ終わりです。これを本当に使いこなすことができれば、大体の学校は論述以外はいけるでしょう。「100題」自体の難易度は易しいというわけではありませんが、標準的です。この問題集はセンターなどをきちんと取れている人でしたら、難しいなと思いながらもスッと入っていけるものでしょう。これを早く終わらせたいですが、目安としては1日あたり2問できればいいのかなというところです。

「100題」のもう1つのポイント

一応意識しなければならないのはこの時点で解説を使いこなそうとせず、まず問題を全問正解できるようにするということです。もちろん答えは丸暗記ではないですが、実力シリーズの解説は難しいのでこの時点では解説まで完璧にしようとは思わないほうがいいです。本格的に解説を理解して実力をつけるのは3週目、4週目ぐらいと考えたほうがいいです。それまでは基本的に問題の正答率を上げるほうがいいです。ここまでが終わると基本入試に必要なものは大体出揃いますが、質問として多く出てくるのは「実力をつける」の代わりに金田先生の「日本史問題集」などを使ってはいけないのですかというものです。

「100題」について

答えとしては使っても問題ありません。切り口がちょっと違うのでできるなら2つともやったほうがいいですが、どちらか1冊を完璧にすれば十分戦えるレベルなので、どちらかをやれば大丈夫です。論述を早慶や国公立などで考えている人は「100題」に入るぐらいから、1日1題ぐらい触れていったほうがいいでしょう。ここでかかる時間の目安ですが「Bノート」について早い人ならば1か月少々、かかる人は2、3か月かかるぐらいです。そして「100題」を早い人ならば復習込みで2か月ちょっとくらいで、遅い人ならば3、4か月かかるでしょうから、下手をするとここまでで半年ぐらいかかります。ここに関してはMARCHや早慶志望の人ならばここさえ終わればいけるでしょうから、時間をかけてもいいでしょう。つまり確実にもっと手厚くやりたいならば、3、4か月くらいで片付けたほうがいいですが半年かけても大丈夫です。

MARCHの発展

続いてMARCHの発展です。MARCHレベルをより固めたい人、早慶の教育学部、商学部あたりを固めたい人でしたら、この発展をやるべきでやる教材は2冊です。問題集と1問1答です。問題集は石川先生が出している「日本史B 標準問題精講」です。これは「100題」を繰り返すだけでも全然いいですが、ちょっと違う問題を練習したいという人が追加でやるといいでしょう。1問1答の方は「日本史1問1答完全版」です。これを使うタイミングはこのあたりにして欲しいです。

「1問1答」の使い方

「1問1答」は知識の整理、確認という意味では非常に優れていますが最初の知識の定着にはあまり向いていない教材だと思われます。なので一通り流れを頭に入れた後に知識をこの用語はこういう意味なんだというふうに強化するために使います。「1問1答」は難易度として星3から星0まであり、星3が1番簡単です。MARCHまでなら星2、早慶までなら星1までやれば大丈夫です。星無しは正直趣味レベルですので、出たらラッキーぐらいで意欲がある人はやるといいのではないかという感じです。ここでかかる時間は丸々3か月くらいで、これはどちらかというと時間に余裕がある人向けの段階です。ただ「1問1答」だけはやりたいという人は、例えば年号が終わった後に代わりに「1問1答」をちょっと追加してやったりすると、正答率が高ければ星3と星2の問題をやることを考えると1か月もかからずに全部終わるのではないでしょうか。これを最初から「1問1答」をやると1冊がすごい分厚いので、膨大な時間がかかり心が折られる可能性が高いため、最初は「スピマス」でやることをお勧めします。

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